【事例概要】

韓国第3の都市である大邱市の地下鉄で,乗客の放火により車両内で火災が発生.さらに反対車線に進入した対向列車にも引火し,それぞれ6両編成,計12両が全焼した.火災とそれに伴う煙や有毒ガスにより,死者は192人,負傷者148名に上った.
死者のほとんどが対向列車の乗客であったが,これは運転士が乗降扉を閉じたままで避難したため,多くの乗客が逃げ遅れたことによる.2月20日朝鮮日報によると死傷者のうち放火された列車の乗客の占める比率が7.7%なのに対し,対向列車の死傷者は92.3%を占めるという.