緊急シンポジウム 「ネットコンシューマリズムの衝撃 ――インターネットは平成のラルフネーダーか――」 日時:平成11年8月2日(月)13:30〜16:00 場所:銀座ラフィナート 松風の間 濱田 緊急のご案内にもかかわりませず、多数お申し込みをいただきましてあり…

インターネットとメディアの変化

■インターネットの登場 1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災は、インターネットの潜在的能力を示す機会となった。 地震発生直後から安否確認、緊急通信、受話器はずれ等により通話量が急増したため、通信インフラとしての電話回線が輻そうし、つながりに…

古川柳研究の意義

古川柳研究は、文学的価値もさることながら、江戸期の社会、風俗、文化、流行、考え方を知る手がかりとして大きな意味を持った。 昭和15年ごろの父の日記からは、研究が進むにつれ、江戸の暮らしの実相が鮮やかに浮かび上がってくる感激が読み取れる。近世…

戦後の古川柳研究会

戦後になると、王子の製紙博物館が会議室を提供してくれ、ここで古川柳研究会の定例会が毎月開かれるようになる。 出征に際し家業を閉じた父は、戦後は出版社や化学会社の経営に携わるなど紆余曲折を重ねた末、昭和28年46歳にして東洋大学に専任ポストを…

多士済々の仲間たち

戦中戦後の古川柳研究会には、後に名を成す多士済々のユニークなメンバーが集まっていた。 点描してみよう。山路閑古は共立女子大の化学の先生。川柳を坂井久良岐、俳句を虚子に学んだ文人でもあった。その閑古と三高同窓の比企蝉人は東京学芸大の化学の先生…

古川柳研究会への参加

大学を卒業する三日前にその父を失った義一郎は、心ならずも家業のノート屋を継ぎつつ、大学の非常勤講師や専門誌への寄稿などを重ね、江戸文学研究を続けていた。 菩提寺の過去帳で6代まで遡れる江戸っ子の末裔であることを誇りとしていた父の研究領域は川…

求められる戦略的視点

このように見てくると、地域ブランドをどのように築いていくかは合併自治体共通の課題であり、そこには民間企業と同様に、戦略性が求められるだろう。 では、企業の合併と自治体の合併とは同日に論じられるものなのだろうか。 両者の差異を詳細に語る紙幅は…

自治体合併とブランディング

最近の自治体合併をその名称で見る限り、「新潟市」や「静岡市」のように、中心となる都市の名称を継続するケース、「さいたま市」や「南アルプス市」のように新しい名称を採用するケース、「由利本荘市」や「いちき串木野市」のように旧来の都市名を合成し…

民間企業にみる合併ブランド戦略

私は民間企業の合併に伴うブランディングやCIをこれまでいくつか手がけてきた。 その際、つねに問題となったのは、これまで築きあげてきたブランド資産を継承するのか、それとも全く新しいブランドを作り上げるのかだ。 そしてその戦略方向は、名称に端的…

平成の大合併

このところ、地域ブランドをテーマに各地を廻っている。気がつくのは、平成の大合併により、日本地図が大きく塗り替えられていることだ。 小学校で地理を学んで以来積み上げてきた土地鑑を作り直す必要がありそうだ。 平成16年度の半ばまでは3000を超…

求む!『時代の証言者』

「広報史研究会」は、今年度も日本広報学会の指定研究となり、更に吉田秀雄記念事業財団からも研究助成を受けることとなった。 本稿ではPR会社のパートのみを紹介したが、広告会社のPR部門、一般企業の広報活動、行政をはじめとした非営利団体の広報・P…

草創期のPRエージェンシー

そうした中で、日本における草創期のPR会社研究は、森戸規雄氏をリーダーとする分科会が、30時間を越えるヒアリングや文献調査を重ねており、興味深い事実が浮かび上がり始めている。森戸氏の報告をもとにエッセンスを紹介したい。 これまでの調査の中で…

広報史研究プロジェクト

そのせいか、日本における戦後広報・PRの歴史研究は、電通や電通パブリックリレーションズをはじめとした個別企業の社史研究の中で試みがなされているものの、広報・PR界全体を視野に納めたものは、共同研究によらない個人の分担執筆である『企業の発展…

還暦を迎えた近代的PR

昭和22年、マッカーサー総司令部(GHQ)は、各都道府県に対して以下の通達を行った。 「当軍政部ハ、県行政ノ民主的ナ運営ヲ推進スルタメニ、知事室ニP.R.Oヲ設置サレルコトヲ希望スル。」 突然の通達に驚いたのが各都道府県である。耳慣れぬPROとい…

社内コミュニケーションの戦略化を

もとより、企業文化の形成は社内報だけで成しうるものではない。 大阪・梅田駅前のリッツカールトンホテルはいまやサービス水準で日本を代表するブランドとして注目を集めているが、マニュアルによってではなく、「ゴールデンスタンダード」と呼ばれる哲学の…

社内報の役割

このように考えたとき、社内報の役割はますます重要である。パフォーマンス機能とメンテナンス機能の2つに影響を与える基本メディアが社内報だからである。ちなみに、行事などのイベントと、イントラネットも活用法によってはこの2つの機能をカバーするこ…

ブランディングと企業文化

社内コミュニケーションの中核的機能は2つ。経営戦略の周知を図り業績向上につなげるパフォーマンス機能と、望ましい企業コミュニティを形成維持するメンテナンス機能とである。そのために、社内報や業務通達、各種の会議や行事、そしてメールやイントラネ…

戦略と理念の社内共有がますます重要に

ブランディングに注目が集まる中、社内コミュニケーションの重要性が再認識されている。 ブランドとは、その企業や商品に対するステークホルダーの認識の総和であると言われるが、そのブランド認識をつくるのは、商品そのものや広告であるとともに、パッケー…

COM

【湯川】 はい、引き続いて、江戸川大学の濱田逸郎教授にお話をお伺いします。よろしくお願いします。 【濱田】 はい、こんにちは。 【湯川】 いろいろなキーワードを出してくださっているんですけれども、そのうちの一つがCOM、コミュニケーション・オリ…

井戸端イジング

【湯川】 はい、今回も江戸川大学の濱田逸郎教授にお話をお伺いします。よろしくお願いします。 【濱田】 はい、こんにちは。 【湯川】 いろいろとおもしろいお話、おもしろいキーワードを発信されているんですけれども、その一つに、「イドバタイジング」と…